知力の集中

「2つのことを同時にやるのは、IQを半分にするのと同じ」

雇用主が知的労働者を採用するのは、その能力と知力から利益を得るため。
例えば、あるスペシャリストを採用し、その最大知力生産レートが1時間100単位だったとする。
雇用主は、スペシャリストに最大レートで作業させるために、できることは何でもしたいと考える。
目に見える面では快適な空間を提供し、集中できる時間を最大化するためにツールや支援といったインフラを整える。
次に、常時1つのプロジェクトに取り組む任務を与え、スペシャリストは集中力を高めて最大限の知力で働く。
例えば、最大レートで40時間働いたとしたら、4000知力生産単位の成果があるとする。
雇用主は、採用した頭脳から利益を得るためにあらゆる手を尽くす。
この処置によって得られるものは、「知力の集中」である。
それは最大知力生産レートと1つのプロジェクトへの集中の相乗効果。

並行して複数のプロジェクトに参加する労働者は、最大知力生産レートを維持できない。
知力単位に、マルチタスクのために支払う代償が生じるから。
プロジェクトAからプロジェクトBに頭の状態を切り替えるには、プロジェクトBの状況を理解するために知力を使う。
プロジェクトBに使うべきファイルを全て見つけ、プロジェクトAに関することを頭から一掃し、プロジェクトBのメンバーと再び連絡を取り合い、以前施行したことを頭に刻み直す。
これらは全て、頭をプロジェクトB向けに切り替えるために必要な手順。

最適な状況で生産性の損失を最小限に抑えられるのは、一貫性のあるドキュメンテーションを使って、短時間で頭を切り替えられるから。
しかし、文書化されておらず、プロジェクトに参加するメンバーにもよく分からない知識についてはどうか。
エンジニアが効率的に働くためには、顧客や上層部との過去の協議内容、プロジェクト会議、未解決の問題、その他様々なプロジェクトの過去の要件を知っておく必要がある。
プロジェクトの成果物を見直すために必要な時間の他、チームの他のメンバーと関係を確立しなおすために必要な時間もある。
メンバー動詞で日常的に連絡を取り合うことによって、それぞれの経験がつながり、1つに結びつく効果がある。メンバーが不在だったり連絡が取れなかったりすると、この結びつきの効果は薄れる。

人の集中力と情報の移動を観察してきた結果、頭の状態の切替によって生産性は大幅に低下する。
この関係を認識している組織は、一人に同時に複数のプロジェクトを割り当てないようにして、知力の集中に努める。
[PR]
by shokunin_nin | 2010-10-08 00:16 | 仕事 | Comments(0)
<< 従兄と Part4 恐怖の文化 >>