「急げ」というと遅くなる

組織は効率にこだわり、忙しくしようとするあまり、敏捷性と実質的効果を犠牲にすることがある。
こなると、ほとんどの場合、リストラや企業の「改善」努力が悪い結果招くことがある。
したがって、そのような組織は「改善しすぎ」ている。

「急げ」が実は「ゆっくりやれ」を意味している場合がある。

仕事は常に一定ではないため、ある程度の非効率性が伴う。
現代の組織は、仕事が相互に結びついた巨大なネットワークである。
このネットワークのノードにあたるのが、一人ひとりの労働者。
各ノードをつなぐのは、人から人へと渡される進行中の仕事。
各人の書類受けに仕事がたまっていく人もいれば、前の方から仕事がわたってくるまでに時間がかかり、仕事が足りなくなる人も出てくる。

「急げ」が「忙しくしていろ」という意味にも解釈できる。
周りが狂ったように働いているときに、書類受けの最後の仕事を片付け、誰かから次の仕事が送られてくるのをじっと待っていては、安心できない。
遊んでいるように見られては、クビが危うくなると考えてしまう。
このように書類受けが空になりそうな時に思いつく生き残り戦術は、ゆっくり仕事をすることである。
常に一定の仕事が手元にあるように仕事のスピードを緩める。
それ以上遅くなると、ボトルネックと見られ、管理者から仕事の速度に目をつけられてしまう。
そこで、それほど遅くはしない。
適当なところまでスピードを緩める。
これで、100%忙しくなり、書類受けには適当な量の仕事がたまって、ボトルネックにもならない。
これは、クビをつなぎとめるための処方箋である。
「急げ」と要求する組織を円滑に機能させているという点で、理想的な従業員となる。

これが、「急げ」を繰り返し、忙しさを重視すると、人々の仕事が惜しくなる理由。
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by shokunin_nin | 2010-12-19 10:29 | 仕事 | Comments(0)
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