人的資本

健全な知識企業は、人材を維持する。
確かに、優秀な人材を維持するのが重要であることは既にわかっているだろう。
こうした重要な人材を一人でも失えば、プロジェクト全体や1年分の業績が危機的な状況に陥ることもある。
重要なのは優秀な人材だけではない。
全員が大事。
全員に能力があるとか、誰も異動やクビにしたり、転職を勧めるべきではないといっているのではない。
誰かが自分の都合でやめるたびに、組織は損害をこうむる。

知識労働者は代替可能ではない。
人材はうまく分割できない、色々な仕事を担当して、日ごと、時間ごとにあれこれ切り替えることができない。
この理由の1つは、知識労働者が仕事につぎ込む重要な能力の1つに、「専門分野の知識」があること。
その人が設計者であれ、製品管理者であれ、プログラマであれ、コンサルタントであれ、何であれ、第一に特定の技能を、第二にその技能が使われる分野に関する系統だった知識を持っている。
その専門分野の知識が重要であるほど、その人は代替不可能である。
いくつも似分割できないだけでなく、ためた場合に簡単に代わりを見つけることもできない。
専門分野の知識に関する正しい考え方は、その従業員に対する組織の投資によって生まれた企業の資本資産であり、知識労働者の頭脳に対する投資であるというもの。
その人がやめれば、資産はなくなる。
この人的資本を厳密に会計処理すると、人材が一人やめるたびに莫大な損失を計上しなければならない。
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by shokunin_nin | 2010-12-22 00:02 | 仕事 | Comments(0)
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