チームが重要なわけ

知識労働者のチームには、不思議な面がある。
チームで行う実質的な仕事のほとんどは、各個人が別々に担当するものであって、実際にチームで行う作業はほとんどない。
それではなぜ、チームがそれほど重要なのだろうか。
一致団結した知識労働者が、チームを組まない労働者よりはるかに良い結果を上げられるのはなぜだろうか。
その理由の1つは、チームの存在によって目標が調整され、メンバー全員が同じ方向へ進めること。
コミュニティに加わりたいという個人の欲求もある程度満たす。
知的活動においてチームワークが効果を発揮する理由としては、これらの要因はかなり重要である。
このほかに、チームならではの複雑な学習環境が挙げられる。
チームの中で学習する場合、対象分野についていくらか経験の深い別のメンバーが指導者になる。
コーチと言っても良い。
教材もある。
コーチが、技能を修得できるように、プロジェクトの中から簡単に処理できるような部分を教材として切り分けてくれる。
そして、共同学習者がいる。
一緒に学習したり、自分で危険をつんだばかりのチーム・メンバーである。
本当に重要なことを学習するには最適の環境である。
仕事を始めた頃に学んだことの大部分は、このような環境で学習したはずである。
チームは理想的な学習環境であり、コーチとして指導したり、されたりすることが日常の中で欠かせない場所である。
学習のためのチームが重要であることは、組織にとってよいことのように思われるかもしれない。
組織がチームを支援する可能性があるから。
それは結構だが、そのチームはどこにあるのだろう。
本当のチームが階層の底辺にしかないのは、珍しいことではない。
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by shokunin_nin | 2011-03-13 22:31 | 仕事 | Comments(0)
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