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希望学

『希望のつくり方』
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「希望学」三陸海岸で生まれた未来志向の学問。
希望学とは、希望と社会の関係について、社会科学的な視点から調査する学問のこと。
東大社会科学研究所の玄田有史教授が中心になって始めた。
インタビューやアンケートを通じて「どのような社会に希望が生まれるのか」を考察していく。
その研究対象として、最初に選ばれた場所が釜石。
さまざまな痛苦を乗り越えて再興を目指す釜石。
その釜石を通じて、希望と社会の関係を明らかにしようとした。

三陸海岸はこれまでも数多くの辛苦に見舞われた。
1896年の明示三陸地震では2万人を超える死者、行方不明者を出した。
その後も1933年の唱和三陸地震、60年と2010年のチリ地震などの自然災害に直面している。
それでもその度に不屈の魂で困難を乗り越えた。
その典型が釜石だろう。
明治と昭和の大津波はもちろんのこと、第二次大戦末期には連合軍の艦砲射劇で多数の市民が死傷した。
その後も新日鉄の企業城下町だった釜石は、同社の合理化による不況に直面、1989年にはついに新日鉄の高炉の火が消えた。
だが、企業と行政は製鉄に代わる産業を興し、雇用を守った。
製鉄から撤退した新日鉄釜石はタイヤに使う線材事業を釜石に残した。
さらに、余剰人員を養うために、キノコ栽培から植林事業まで、できることは何でも手を打った。
下請けに対しては東北地方の取引先を新たに紹介。
行政は行政で企業誘致に全力を尽くした。
新規事業の立ち上げ、企業誘致、下請けへの取引先の紹介。
新日鉄と釜石市は手を携え、町の再興に取り組んだ。
人口はピーク時から半減したもんの、製品出荷額は高炉停止時の2倍近くに拡大、市内の従業員数も10%減にとどまっているのはそのためだ。
by shokunin_nin | 2011-03-20 13:30 | 日記
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