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ゆっくり大きくなーれ

子どもを「小さな大人」としてみなしがち。
大人に対するのと同じように、子どもを論理的に説得しようとしたり、子どもにはふさわしくない内容をまだ幼い子供に対して与えてしまったりする。
子どもをミニチュアの大人として扱い、子供時代を急いで駆け抜けさせようとする傾向がある。
3歳の子供は9歳の子供と非常に違うということ、10代の子供は大人と非常に違うということを理解しないと、多くの問題が起こる。
子どもは大人と同じような理性は持っていない。
論理的な考え方や問題解決能力は、ゆっくりとしか発達しない。
子どもが言葉をしゃべり始めると、それだけでもう論理的に考えることもできると考えがちであり、子どもに向かってすべてを倫理で説明しがち。
子どもの質問に答えて、長ったらしい科学的な説明をしがち。
何か似たものを直接的に体験させることや、子供の想像の中で生きて動くイメージの方が、ずっと良く子供を満足させる。
合理的な説明は、お腹のすいた子供に、パンではなく石を与えるようなもの。
たとえば、子どもが「なぜ太陽は明るいの」とたずねるとき、子どもは本当はその仕組みに関心を持っているのではなく、その「目的」をたずねている。
子どもは、「私たちを暖め、草や花が育つようにだよ」という答えを聞いたときの方が、よりいっそう満足する。


『親だからできる 赤ちゃんからのシュタイナー教育』(ラヒマ・ボールドウィン著、合原弘子訳)
by shokunin_nin | 2012-12-27 23:16 | 家族
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