それは子どもに考えさせなさい

成長して問題を起こす可能性が高い子どもは、日常生活で生じるごく当たり前の問題を解決できない子ども。
それは物事を判断する力がないから。
問題を整理し、検討し、解決法を考え、解決への障害や結果を想定することができないから。
どう考えるか、就学以前から子どもに教えてあげれば、子どもは問題解決のための思考法を身につけられ、やがてそれを応用できるようになる。
早い時期から問題解決法を学んでいる子どもは、考えたり感じたりできる人間に成長する。

問題が起きた時、子供が自分で解決法を考えられるようにする事が大切。
問題解決法を使うときには、子どもが考えた内容をほめるのではなく、考えたこと自体をほめるようにする。

安全な場所である家庭で、日常的な問題を解決できるようになれば、子どもは学校でも、近所でも、どこででも、問題の解決に家庭で学んだ方法を実践するようになる。

質問によって他の可能性を考えさせ、励まし、間違った結論に飛びつかないようにすると、子どもは視野を広げることを学ぶ。


子どもが自分で発見できることを、親が先回りして教えてしまえば、子どもは工夫して考え出す必要がなくなってしまい、ひいては物事を理解しようとしなくなる。
子どもから考える機会を奪わない。

脅したり、こちらから結果を説明したりしても、子どもは親の要求や提案、説明に耳を傾けはしない。
だが、4歳であっても、子どもは他者を気遣うような質問に答えられるし、自分の感情に集中することもできる。

いつでも必ず、子どもにああしなさい、こうしなさいと言ったり、その理由を説明したりする必要があるとは限らない。
子どもの方が良くわかっている、という場合がしばしあばる。
親は、子どもが考えるきっかけを作ってやるだけでいい。

自分で問題を解決することによって、子どもは自分自身や他人についてもっとたくさん学ぶ。


たいていの場合、駄々をこねること自体が子どもの目的なのではないと心に留めておく。
それは問題の結果であることが多い。

重要なのは、子どもがどう感じているか。

子どもの注意を他人の気持ちに向ける前に、まず自分の気持ちに向けさせる。
子どもの心に何があるかを見つけよう。
子どもに他人を思いやってほしければ、まず最初に自分を思いやることを学ばせなければならない。

自分の行動やその理由を考えられる子どもは、さらに進んで他人の気持ちを考えることもできるようになる。
他人の気持ちを理解できれば、次からはどんな行動をとればいいかを考えられるようになる。

自分が悪かったと思える子どもは他人の立場や気持ちを思いやれる。
「ごめんなさい」と心から言える子どもは自分自身について考え、大人がうるさく小言を言う必要がなくなる。
自分や他人の気持ちを考える子どもは、自分も他人も傷つけたがらない。


大人は子どもが自分達と同じように物事を理解していると思い込みがちだが、よくよく質問してみると、子どもたちは全く独自の解釈をしていることが多い。
だからこそ、幼い子どもは大人とはものの見方が違うのだと認識することは、彼らの行動をよりよく理解する上で役立つ。

あきらめて挫折しないよう子どもを手助けする方法のひとつは、他人の立場から物事を考えること。
言い換えれば、わが子に自分の考え方を理解させたければ、まず親が、わが子の考えを理解していることを示さなければならない。


しなければならないことをした上でやりたいことをやるには、スケジュールを立てることが大切だと、子どもに学ばせる。
スケジュールは自分で考えさせる。
そうすることによってより前向きな態度を育てることができる。


子どもは自然に自立するわけではない。
教えられなければ自立できない。
しかし、親が何でもやってしまうと自立できない。
子どもが自分のことを自分で出来ないという問題は親自身が作り出している。



「それは子どもに考えさせなさい」メーナー・シュアー著、古草秀子訳
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by shokunin_nin | 2013-06-08 11:35 | 家族 | Comments(0)
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