この言い方が事態を悪化させる

子どもとのかかわり方にはいくつか自滅的なパターンがある。
それらは長期の目標を達成できないばかりか、しばしば家庭に大惨事をもたらす。
そうしたかかわり方には、脅し、取引、約束、嫌味、心ない言葉、嘘や盗みについての説教、礼儀正しさを教える無作法なやり方などが含まれている。

脅し
子どもにとって脅しは、禁じられた行為を繰り返す誘いになる。
不愉快な行為が繰り返される引き金になる。
警告は子どもたちの自主性を逆なでする。
少しでも自尊心のある子供なら、自分がその挑戦を受けて立てることを自他に示すために、再び命令に背かずにいられない。

わいろ
「もし・・・したら(あるいは、しなかったら)、ごほうびあげる」というアプローチも自滅的。
このようなアプローチは、たまに、手近なゴールに子供を向かわせることがある。
しかし、持続的な努力に導くことはめったにない。
このようなセリフが伝えるのは、言及された子供の能力を疑っているということ。
わいろに用いられる報酬には、倫理的な問題もある。
子どもの中には、報酬をもらうためにわざと無作法なふるまいをする子もいる。
ご褒美が子供の成長を助ける楽しみになるのは、子供が成し遂げたことを認め、称賛のしるしとして、予告もなく、与えられるときである。

約束
約束は子どもにするべきではないし、子供にさせるべきでもない。
なぜなら、子供との関係は信頼に基づいていなければならないから。
親が自分たちの言いたいことを強調するために約束する必要があるなら、「約束していない」言葉は信頼に足りないことを事実上認めていることになる。
行儀よくふるまうとか、いたずらしないという約束を子どもにさえるべきではない。
子どもはしたくもない約束をさせられると、空約束をするようになる。
そのような倫理的な詐欺行為を奨励すべきではない。

いやみ
嫌味の才能のある親ほど、子供の精神衛生上、害になるものはない。
ひどい嫌味や感情を傷つける決まり文句は、子育てに必要ないもの。
故意でも故意でなくても、子供の前や仲間のいる前で、子供の立場をなくすようなことは言うべきでも、するべきでもない。
とげのある戒めや、うっとうしい予言は子どものためにならない。

簡潔にこたえる方が効果がある。
ちょっとしたユーモアが大量の言葉に匹敵する。
沈黙が功を奏するときもある。

すでに答えがわかっている質問をするのはいい考えとは言えない。

礼儀正しさは、礼儀正しく教える。



「子どもの話にどんな返事をしてますか?」ハイム・G・ギノット著 菅靖彦訳

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by shokunin_nin | 2014-06-12 23:05 | 家族 | Comments(0)
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