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個性

「子どもの個性尊重」と大人たちが訳知り顔に理解を示しても、子供の個性の表現方法はしょせん茶髪、ピアス、奇抜なファッションくらい。

教育テレビの小学生向け番組を見ていると、そのまま街を歩けないような奇妙な(教育テレビ的に言えばたぶん個性豊かな)服装や髪形をした子どもが飛んだり跳ねたり、画面の中で、自由にのびのびと遊んだり勉強したりしている。
それが個性のある表現力豊かな子供の姿ということになるのでしょう。

なぜ街を歩けるような、日本の社会で通用する格好をさせないのか。
なぜ平凡さや秩序を嫌うのか。

こういう番組を作っているNHKの入社試験に、その幼児番組を見て大きくなった子供が、ちゃんと紺のリクルートスーツを着てネクタイを締めて髪を黒く染め直して面接を受けに行く。
もし、あの子供番組で教育テレビが個性と考え奨励している突飛な髪形や恰好で大学生が入社試験を受けに来たらまず落ちる。
こういう大人の偽善と社会の矛盾は、今の「個性を尊重した子育て論」が社会で通用するものではないということを端的に物語っている。
茶髪、ピアスが悪いのではわけではないが、たいして重要な個性の表現形態とは思えない。
わざわざ大人が守ってやらなければならない権利でも、主張でも、自主性でもない。
その結果が、成人の日の式典に表れている。


『21世紀の子育て』松居和著
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by shokunin_nin | 2015-06-28 09:50 | 家族 | Comments(0)